D2Cブランドのソーシャルコマースの選択肢、FacebookとInstagram

強力なグローバルプレゼンスと新しいeコマース機能により、FacebookとInstagramはD2Cブランドのソーシャルコマースの取り組みにおいて魅力的な選択肢となっています。 FacebookとCafe24は、パートナーシップをさらに強化し、事業者の成長のため新たな道を提供します。

Direct-to-Consumer（D2C）ブランドは、ビジネスの成長にソーシャルコマースの力を活用することで利益を得ることができます。過去2年間で、ソーシャルメディア主導の小売サイトへの誘導が110％増加し、他のチャネルを上回りました。それでも、この著しい成長はインバウンドeコマーストラフィックの9.1%に過ぎません。これらの数字は、ソーシャルコマースの成長の大きな余地を示しています。

競争の激しいソーシャルコマースの分野では、FacebookとInstagramの2つのプラットフォームが確かなフロントランナーとして浮上しています。消費者調査によると、回答者の18.3％がFacebookで購入し、11.1％がInstagramから購入しました。コマースがソーシャルメディアに正式に導入されたのはごく最近であることを考えると、これらの数字は重要となります。また、Pinterest、TikTok、Snapchatなどの他のプラットフォームは、消費者購入のそれぞれ2.9％、1.4％、1％を占めています。

Facebookのプラットフォームファミリーのアクティブユーザー数が非常に多いことは、グローバル市場で強く主張しています。企業分析資料によると、Facebookのユーザー数は27億人で、Instagramだけでも世界中に10億人以上のユーザーがいます。これに関連して、Facebookがそのプラットフォームにeコマースを導入することでかなりの価値が生み出されます。

Facebookによるネットショッピングの推進

2016年、FacebookはConsumer-to-Consumer（CtoC）マーケットプレイス機能を開始しました。これにより、ユーザーはローカルコミュニティ内で商品を売買することができます。当初は4ヵ国でローンチされましたが、ソーシャルネットワークのデスクトップおよびモバイルプラットフォームの中核部分に進化しました。その後、2020年5月のBusiness-to-Consumer （BtoC）Facebookショップの立ち上げは、eコマースへの意欲を示しました。

ショップはFacebookページやInstagramプロファイルと統合されているため、ユーザーは興味のある商品を閲覧、保存、注文することができます。長期的には、カスタマーサポートも合理化され、ユーザーはMessenger、Instagram Direct、WhatsAppを通じて商品について問い合わせることができます。 チェックアウトはブランドのウェブサイトで行うことができ、ユーザーはショップから直接アクセスできます。

ロングフォームのビデオプラットフォームであるIGTVもショップと統合されています。ショートフォームのビデオプラットフォームのReels（リール）も近い将来、コマース機能が搭載される予定です。ここ数ヶ月の中国での成功を受けて、ライブストリームショッピング機能のテストが進行中です。

専門家にとって、FacebookがInstagramへのeコマース機能のアップデートを非常に重視していることは喜ばしい進展です。ドイツ銀行の分析によると、Instagramのショッピングは2021年のFacebookの収益に100億ドル増加させる可能性があります。

ソーシャルコマースのメリット

Facebookがeコマースを倍増させることで、D2Cマーチャントがその可能性を引き出すことがより理にかなっています。

同社のプラットフォームは、世界中で最もアクセスされているソーシャルネットワークのひとつとしてあり続けています。統計によると、毎日17.9億人のFacebookユーザーと5億人のInstagramユーザーがログインしています。これらのチャネルを通じてソーシャルコマースを行うことで、D2Cブランドは世界規模の大きな市場に参入することができます。

事業者は、FacebookとInstagramのユーザーの人口統計からも恩恵を受けます。どちらのプラットフォームも、労働人口に対して大きな影響力を持っています。Facebookの場合、ユーザーの56.3％は18~34歳で、27.1％は35~54歳です。Instagramは若い層からの支持を得ることにより、ユーザーベースの63.1%を18~34歳層が占めています。さらに24％は35~54歳の年齢層に属しています。

グローバル展開して欧米の顧客獲得を考えるブランドにとって、Instagramは無視してはならないほどに価値があります。米国のユーザー数は1億3000万人で最も高く、カナダのユーザー数は1400万人です。ロシアでは、写真共有アプリのユーザー数は5,100万人です。また、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスで合計1億1,500万人のユーザーがいます。Instagramの存在感が強い国としては、インド（1億人のユーザー）、ブラジル（9,100万人）、インドネシア（7,300万人）などがあります。

ソーシャルコマースの注目すべき点は、消費者に直接販売をすることの多くのメリットがあることです。ブランドはカスタマージャーニーを管理できます。また、企業はブランドの発見や、新しい顧客との出会いを促進する強力なマーケティングチャネルを獲得します。効果的なソーシャルメディア管理により、ブランドは市場を拡大しながら、アイデンティティを確立し、評判を向上させることができます。

Cafe24とFacebookのパートナーシップにより合理化されるソーシャルコマース

Cafe24とFacebookは、事業者と顧客の相互にとって有益な戦略的パートナーシップを結んでいます。Facebookは、Cafe24のeコマースの専門知識と、180万のD2Cブランドの広範なネットワークにアクセスできるメリットがあります。

事業者にとっては、このパートナーシップにより顧客のショッピング体験を向上させることができます。初期段階からカスタマージャーニーを簡素化、最適化、そして最新化を完全に制御できます。さらに、FacebookショップとCafe24のeコマースツールにより、事業者はより堅牢なオムニチャネルアプローチをとることができます。

このパートナーシップにより、事業者はショップを利用し、D2C戦略全体の重要な要素とすることができます。母国および市場内の業務を特定の人口統計に効率化することにより、Facebookの幅広いユーザーベースを活用できます。同時に、Facebookの世界的な普及を活用して、新しい市場を開拓することができます。

Facebookショップやリールのような新機能は、Cafe24事業者がブランドを確立し、新たなユーザーを獲得するための新たな手段を生み出します。Cafe24では、Facebookのアプリケーションプログラミングインターフェイス（API）を簡単にインストールして、顧客の購入情報を解析及び分析してショッピングパターンを識別することもできます。