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ホリデーシーズンはソーシャルコマースで売上を作るチャンス

ホリデーショッピングシーズンは、eコマース事業者にとってチャンスのタイミングです。今回のシリーズ記事では、2021年の年末に企業が力強く活動し、成功を収めるためのトップトレンドについて説明していきます。

今や2021年のホリデーシーズンは、多くの消費者にとって最重要事項となっています。実際に25%の消費者が、早ければ9月にホリデーショッピングを開始する予定と述べています。その結果、eコマースブランドと小売事業者は、この書き入れ時に顧客をオンラインストアに引き付け、商品を購入してもらうべくあらゆる手段を講じています。

eコマースのトレンドの変化に伴い、企業は顧客にリーチし、接点をもつための新しい施策を模索し続けています。そのような状況下、SNSは最近eコマースにおいて大きな存在となり、小売事業者の前四半期のセールスとマーケティングの推進にあたって確固たる基盤となっています。

SNSが売上アップの鍵

Source: Gettyimagesbank

SNS(ソーシャルメディア)は現在、ブランドや小売事業者がポジティブ、タイムリー、かつ関連性の高いカスタマーエクスペリエンスを生成するためのツールとなっています。

SNSユーザーは44億人います。これは世界の総人口の半分以上であるため、SNSが提供する潜在的なリーチは実に膨大です。SNSプラットフォームの登録者が増えるにつれて、企業は商品を販売できる新しいオーディエンスを見つけることができます。また、マーケティングおよびeコマースの調査会社であるEconsultancy社は、消費者の59%が、オンラインショッピングの4分の1以上にSNSの影響を受けていると述べています。

ソーシャルコマースの台頭により、顧客はオンラインでの購買体験の即時性と利便性を手に入れました。ソーシャルコマースソフトウェア会社のBazaarvoice社によると、過去1年間で世界の消費者の約3人に1人がSNSで商品を購入したとされています。ブランドや小売事業者は、クリックするとユーザーを決済ページに直接誘導するような投稿に商品タグを追加することで、SNSでの買い物のハードルを下げることができます。この商品タグの追加によって、最大38%の消費者が購入しやすくなると考えています。

また、SNSを頻繁に利用する、テクノロジーに精通した消費者など、新しい市場にブランドは参入できるでしょう。このような消費者は、企業にとっては売上をもたらしてくれる可能性の高い潜在顧客です。加えて、ソーシャルコマース業界はまだ活況を呈しており、デジタルマーケットデータアナリストのeMarketer社は、米国のソーシャルコマースの売上高は2021年だけで34.8%増加して360億9,000万ドルになると予測しています。

ブランドももちろん、ソーシャルコマースの重要性を認識しており、SNSを販売およびマーケティング戦略に組み込んでいます。例えば資生堂グループは、D2C、リテールパートナー、イー・テイラー(オンラインで販売する小売事業者)の3つの主要な柱に加えて、ソーシャルコマースを自社ブランドの4番目の「急成長エリア」と位置付けています。さまざまなソーシャルコマースツールを試しては、買い物可能な動画フォーマットを活用しているのです。一方、ロレアルは、eコマース戦略の一環としてソーシャルコマースプラットフォームに直接投資をしています。

リアルタイムでインタラクティブな買い物需要

Source: Gettyimagesbank

企業がホリデーシーズンのセールスおよびマーケティング計画にソーシャルコマースの導入を検討する必要があるもう1つの理由として、以前よりリアルタイムでインタラクティブな購買体験を消費者が求めていることが挙げられます。顧客は、オンラインで買い物をするときに、便利でパーソナライズされた出会いを楽しむため、ブランドとの直接的な相互関係を求めています。

コロナ禍での制限が緩和され、実店舗がオープンしたとしても、多くの人は依然としてデジタルチャネルを通じて買い物をすることを希望しています。実際にすでにオンラインで買い物をしている人の87%は、今後もオンラインで買い物を続けるつもりだと回答しています。このことは、ブランドや商品がオンラインで消費者にリーチする方法を再検討する必要があることを示唆しています。

大多数の人がコロナ禍以前の消費者行動に戻る可能性は低いと考えられます。こうしたオンラインでの顧客を獲得する確実な方法は、既に人がいる場所で出会うことです。SNSは、消費者にオンラインでの購入を後押しする上でますます重要な役割を果たしています。マーケティングプラットフォームSmartly.ioの調査では、回答者の38%が、ソーシャルチャネルで見たデジタル広告に基づいてオンラインで商品を購入しており、また回答者の44%は、新商品または新ブランドをソーシャルチャネルで見つけたと回答しています。

また、ショッピングはエンターテイメントの1つとなっており、特定の層にとってはより重要なソーシャル活動になっています。Z世代の消費者のうち68%は、ホリデーシーズンのショッピングに新しいコマースチャネルを使用することを予定しています。その内上位5つのプラットフォームは、Facebook、小売事業者のアプリ、WhatsApp、Instagram、YouTubeです。一方で25%の人は、ライブストリーミング動画やコンテンツで買い物をする予定だと答えています。

こうした消費者は、ショッピングを体験、つまりレジャーの一種にしたいと考えています。ブランドは、購入のプロセスを消費者にとって楽しく、インタラクティブな体験にすることで、売上を作ることが可能です。特にこのホリデーシーズンに、企業は消費者のオンラインでの購入を促進すべく、多くの施策を検討することができます。SNSは、主にeコマース向けのプラットフォームの新しいツールを通じて、クリエイティブコンテンツ、インタラクティブなやりとり、シームレスなショッピングを組み合わせるための優れたプラットフォームを提供してくれます。

SNSの活用でホリデーシーズンの売上を伸ばす

Source: Gettyimagesbank

ホリデーシーズンの間、企業はSNSの力を利用して、競合ブランドやオファーの中でも目立つようにすることが可能です。

ソーシャルプラットフォームは、eコマース機能との統合を着実に展開しています。InstagramのDrops(ドロップ)、TwitterのShop Module(ショップモジュール)、Facebookショップ、TikTokの購入可能な広告、PinterestのShopping List(ショッピングリスト)などの機能は、ブランドや小売事業者が消費者の購買体験を向上させるよう貢献します。

そしてSNS企業もまた、今年最大のショッピングシーズンに向けて準備を進めており、今年最後のセールスとマーケティングを推進するのに役立つ新しいツールが多数ローンチされています。

最近Instagramは、ブランドがInstagram上でのプロモーション施策を最大化するのに役立つ新しいガイドを導入しました。Holiday Sznのサイトは、Instagramショップの重要なプロモーションツールや他のeコマース機能に関してアドバイス・ヘルプを提供しています。またFacebookは、Facebookショップでの限定オファーやパートナーブランドとの毎日のライブショッピングなど、ホリデー中の施策を複数発表しました。

また企業は、SNSをブランド認知の向上や越境販売のチャネルとして活用することもできます。たとえば、消費者の10人に8人が、昨年のホリデーシーズンにブランドを探すために少なくとも1つのFacebookアプリまたはサービスを使用したと回答しています。ブランドは、こうしたアプリやサイトで魅力的なコンテンツを引き続き発信することで、より多くのオンライン顧客を獲得することができるでしょう。

トレンドになっているようなハッシュタグを使用すると、SNS好きの人たちの間でブランドと出会うことにもつながる可能性があります。#tiktokmademebuyitなどのハッシュタグは、世界中で何十億も閲覧されており、国内外を問わず幅広い視聴者にリーチする絶好の機会となっています。

ブランドがホリデーシーズンの売上を伸ばすことを検討する際、SNSのインフルエンサーたちも有益です。2019年と2020年のホリデーシーズンを比較した調査によると、購買を誘引するようなインフルエンサーの投稿数は21%増加しました。例を挙げると、クーポンコード、アフィリエイトプログラム、ライブショッピング、スワイプして買い物をすることについて言及する投稿の数が増加しています。

Cafe24がブランドのホリデーシーズンの売上を後押し

Source: Gettyimagesbank

Cafe24に加盟しているD2C(Direct-to-Consumer)事業者は、今年のホリデーセールスとマーケティングの促進においてソーシャルコマースを活用する絶好のチャンスを掴めるでしょう。Cafe24は、SNSの簡単な統合や、主要・新興のSNSプラットフォームとのパートナーシップなど、あらゆる規模の企業にワンストップソリューションを提供しています。

Cafe24のパートナーには、YouTube、Pinterest、TikTokなどのSNS大手がいます。そういった企業との提携により、小売事業者は新しいソーシャルコマースサービスを効率的に利用し、必要なときに拡張できるのです。

例えば、Cafe24とFacebook for Shopsのコラボレーションにより、小売事業者は、FacebookやInstagramなどのチャネルをオンラインのD2Cストアと連携し、より多くのオーディエンスに商品を販売できるようになりました。また、投稿のキャプションに[今すぐ購入]のリンクやショッピングタグを含めることも可能です。これらのタグを使用すると、ユーザーは商品の詳細ページに移動して、カートにすばやく簡単に商品を追加したり、購入決済をしたりできます。

一方Cafe24は、Cafe24プラットフォーム内でSNSとのパートナーシップを最大化し、小売事業者の利益になるようなソリューションを提供します。Cafe24 Storeでは、Edibot Socialなどの幅広いアプリケーションを備えており、オンラインストアがさまざまなツールを1か所から簡単に管理および接続することを可能にします。

SNSコマースツールを含むサードパーティソリューションの統合は、Cafe24が拡大可能な将来性のあるエコシステムを構築したからこそ実現しています。そのおかげで、Cafe24に加盟している小売事業者は、季節やトレンドに関係かかわらず、成功し続けることができるのです。

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