直帰率（バウンスレート)とは？

直帰率（バウンスレート）はWeb解析の指標の一つで、Webサイトでの単一ページの訪問またはセッションを測定するものです。

直帰率について

Web解析において、直帰率とはWebサイトへの総アクセス数のうち、1ページしか見ずにそのサイトを去った訪問者の割合を指します。１ページを開いた後に、別ページへの移動や、フォームへの入力、CTA（Call To Action）といった更なるアクションを実行せずに離脱してしまうユーザーが直帰率としてカウントされます。以下がその例です。

１ページを見ただけで、その後、、、

• 「戻る」ボタンを押したユーザー
• ブラウザのタブやウィンドウを閉じてしまったユーザー
• 他のサイトに飛んでしまったユーザー

複雑でしょうか？ではさらにシンプルに考えてみましょう。顧客が実店舗に来店されたことを想像してみてください。商品を見ずに帰ってしまった人は、直帰としてカウントされます。したがって、直帰率はWebサイトの総訪問者のうち、アクセスしたページからさらに進んでページを閲覧したり、その他アクションを起こしたりすることなくページを離脱する人の比率を示しているのです。

直帰率を理解することは、特定のWebページに対するサイト訪問者のエンゲージメントのレベルをチェックする際に不可欠です。直帰率がわかれば、ブランドの特定のページのコンテンツが潜在顧客に関心をもってもらえるかどうかを測定することができます。これにより小売事業者は、Webサイトのデザインの魅力から、使いやすさ、ユーザーエクスペリエンスまで、オンラインストアの幅広い問題を認識できるようになります。企業は、滞在時間などの他の重要な指標と合わせて直帰率のデータを参考にすることで、Webサイトを最適化し、ターゲットとなる市場にとってより関連性が高く、魅力的で、興味をもってもらえるようなものとすることができます。直帰率は、小売事業者がオンラインストアを改善し、ブランドを成長させるための貴重なデータ資産なのです。

直帰率を下げる方法

直帰率がどれくらいだったら良いという明確な基準はありません。Webサイトにおける各ページにはそれぞれの目的があるので、他のページよりも高い直帰率であっても問題ないページもあります。ただし、eコマースでは、一般的に直帰率は低い方が良いとされています。eコマースおよびオンラインショッピングサイトの平均直帰率は20〜45％です。これは、他の業界やWebサイトのニッチな分野よりもはるかに低い数値です。なお、一般的なWebサイトの直帰率は26〜70％であるといわれています。

オンラインショップはブランドの製品カタログ全体への入り口であるため、Direct-to-Consumer（D2C）小売事業者は低い直帰率を維持する必要があります。直帰率が低いということは、訪問者が購入経路に沿って動き、顧客に転換する可能性が高いことを示しています。つまり、より多くの商品を閲覧し、ブランドについて詳しく調べ、カートに商品を追加し、そして最終的には購入するボタンを押してくれるプロセスを経ているということです。

企業が直帰率を下げるには、いくつかの方法があります。たとえば、Webサイトのデザインを見直すことで、潜在顧客の関心を引けるかどうかを確認することができます。有効な施策としては、パーソナライズされたレコメンド機能を追加することで、ユーザーエクスペリエンスを調整し、直帰率を20〜30％に下げることが可能です。

企業は人工知能（AI）を搭載した分析ソフトを活用することで、ユーザーの行動をよりよく理解し、全体的なユーザーエクスペリエンスの良し悪しを測定できます。このような包括的データは、ページの読み込み速度やWebデザインの応答性からメニュー構造まで、オンラインストアの弱点を改善する際に有益です。こうしたデータを活用すればSEOの一環としてターゲットキーワードを検討したり、より多くの顧客を獲得するための広告に変えたりすることできます。

Cafe24でユーザーエクスペリエンスを最適化する

Cafe24では、小売事業者は顧客にスムーズで魅力的なユーザーエクスペリエンスを提供する、信頼できるパートナーです。Cafe24ストアが提供しているさまざまなツールを活用することで、企業は低い直帰率を維持しやすくなります。The Reloadは、既存顧客向けにスプラッシュページを設定するアプリの好例です。このツールには、企業の複数の戦略に合わせてさまざまなテンプレートが用意されています。サイト訪問者がすぐに離脱してしまうことを防ぎ、引き続き閲覧してもらえるような仕組みがあります。

Cafe24 ストアには、マーケティングキャンペーンを最適化・自動化するために顧客の関心と行動を分析するTasOnなどのAI対応ツールがあります。パーソナライズには、GroobeeとMorenvyが小売事業者の役に立つでしょう。GroobeeはAIを利用して、過去の顧客とのやり取りに基づいてパーソナライズされた製品のレコメンドを行います。MorenvyはカスタマイズされたWebページ要素を提供します。MorenvyはSMエンターテインメントのSMTOWN＆STOREの構築に役立っており、ユーザーお気に入りのK-Popアーティストまたはグループに基づいた自動製品レコメンドを可能にしたことが特筆点として挙げられます。

Cafe24は、AIを活用したコンテンツの作成と編集を可能にするEdibotや、データ分析のためのSpecialized and Enhanced Realtime Admin（SERA）など、企業が訪問者をより引き付けるために活用可能なツールも開発しました。オンラインショップは、こうした強力なアプリを手元に置くことで、データに基づいた意思決定を行い、直帰を減らし、顧客のエンゲージメントを維持し、ビジネスを拡大することができるでしょう。