SELECT LANGUAGE

SNSのインタラクティブ性を活用して成長するD2Cブランド

SNSプラットフォームは、新しいショッピング機能を展開することにより、eコマースの成長の波に乗ろうとしています。今回はこの成長トレンドについての概略と、小売事業者にもたらす成長機会について説明します。

Source: Gettyimagesbank

従来の直線的な購買体験は、オムニチャネル、ユビキタス、オンデマンドの体験へと急速に進化しました。そうした進化は、テクノロジーとインターネットの加速的進歩によって実現されたものです。

消費者は、電子メール、Webサイト、SNS、テキストメッセージ、チャットなどの複数のタッチポイントを介してブランドと対話できるようになりました。企業は、最適なチャネルで消費者と出会い、選択したプラットフォームで消費者にポジティブな体験を提供する必要があります。

オンラインチャネルの1つであるSNSは、インターネットユーザーが最も利用しており、今日のeコマース環境に不可欠なものとなりました。ブランドは、これらのSNSプラットフォームを活用して、顧客の流入を増やしたり、潜在顧客にリーチしたりすることで、自社の成長を促進することができます。

さらに、多くのSNS企業がeコマースに焦点を当てた戦略を取り始めています。SNS企業は、プラットフォーム上で買い手と売り手の両方にメリットをもたらすツールを一貫して展開しています。ブランドはそうしたソリューションを利用して、顧客エンゲージメントを合理化し、シームレスな購買体験を提供し、自社ブランドのオンラインストアへのトラフィックと販売を促進できます。

SNSがD2C戦略を牽引

SNSは、D2C戦略における強力なツールになりました。Data Reportal社によると、インターネットユーザーの9割が毎月SNSを利用しています。企業はプラットフォーム上で顧客に簡単にリーチ可能です。さらに、潜在顧客へのリーチも特筆すべきもので、ブランドはSNSチャネルでのマーケティングから大きな利益を得ることができます。

近年、SNSは購買体験において不可欠なものとなりました。2020年には、42%の人が製品について調べるために、55%の人が自分の気に入るブランドを見つけるためにSNSを利用しています。そして、この大部分を占めているのがZ世代とミレニアル世代なのです。

ブランドと小売事業者は、SNSを戦略に組み込むことを検討する必要があります。理由の1つとしては、シームレスなeコマースのタッチポイントとしての地位を確立すべく、SNSプラットフォームはマーケティング機能を追加しているからです。ブランドは、ユーザー生成コンテンツ(略してUGC)とインフルエンサーマーケティングを通じて、関連性のある動的なコンテンツによって、独自のコミュニティを構築することができます。

さらに、SNSでは消費者のためにシームレスな購入経路を用意することができます。ブランドは収集した顧客データに基づいて、関連するコンテンツや製品をユーザーに提供することが可能です。消費者は複数のプラットフォームを行き来することなく、同一チャネル内で簡単に検索し、調べることができます。そして最終的にブランドのD2Cサイトに訪れ、購買へと至るのです。

インフルエンサーの影響力

Source: Gettyimagesbank

SNSで製品やブランドを発見してもらう最も一般的な方法は、インフルエンサーマーケティングです。実際、今日の消費者の49%は、インフルエンサーからのオススメに頼っているとされています。

インフルエンサーマーケティングの主な目標は次の通りです。

  • ブランド認知の向上。企業はインフルエンサーのリーチと既存のフォロワーを活用することで、オーディエンスを構築することができます。インフルエンサーの影響範囲内でブランド、製品、またはキャンペーンについての会話を促進することができます。
  • 新しいオーディエンスにリーチする。インフルエンサーマーケティングは、ブランドのトラフィックを増やすための貴重な機会を提供します。小売事業者は、コミュニティから高く評価されている個人またはグループを採用することで、特定の関心を持つ消費者をターゲティングすることができます。
  • 売上とコンバージョンを生み出す。最終的に、インフルエンサーによって生成されたトラフィックは転換して売上になります。これはブランドの大小に関わらず、投資収益率(ROI)に大きな影響を与える可能性があります。インフルエンサーコンテンツを活用したキャンペーンでは、有料のソーシャル広告などの施策と比較して、8倍以上のROIを達成しました。

SNSはインフルエンサーにとって最大のプラットフォームであることはほぼ間違いないでしょう。そして、最も戦略的に重要なSNSチャネルとして、Instagram、YouTube、Facebookが上位を占めています。したがって、インフルエンサーマーケティングを機能させるには、ブランドはSNSで補完的でシームレスな購買体験を提供する必要があるのです。

障害を取り除くことで、消費者はブランドとの関わりが深まり、多くの製品を購入するようになります。SNS上の無数のコマース機能を活用してインフルエンサーマーケティングを促進することで、企業は消費者に対して各自に合った購買体験が提供できるようになり、ブランドロイヤルティと売上の増加に繋げることができるのです。

UGCが及ぼす影響とは

消費者は、製品の推薦やブランドへのコメントを通じて、オンラインで自分の考えや意見を惜しみなく共有します。この考えや意見はユーザー生成コンテンツ(UGC)、つまりブランドではなく消費者によって作成されたテキスト、画像、レビュー、および動画として投稿されるのです。SNSは、これらのUGCを見つけるためのトップチャネルです。

消費者は、この種のコンテンツを本物で中立な信頼できるものであると見なしてくれるため、UGCを採用することはビジネスに有利に働きます。実際、マーケターの93%が消費者は企業が作成したコンテンツよりもUGCを信頼していることに同意しています。また、オンラインで買い物する人は、自身の実生活での使用シーンを想像しやすい製品に魅力を感じているのです。

UGCの影響は、業界全体でとても大きいものとなりました。消費者はUGCを含むメッセージをシェアする可能性がはるかに高くなっています。最大79%が、UGCが購入決定に大きな影響を与えると述べています。UGCは、消費者がメッセージを一方的に送っているのではなく、ブランドと一緒に関わっていると感じさせます。そのため、写真、動画、または投稿をシェアした後、半数以上の人がその企業やブランドと関りを継続したり、購入したりする可能性が高くなるのです。

直接関わりを持つ消費者はブランドの最大の支持者です。このことからもSNS上でUGCがマーケターにとって重要性を増しています。Instagramストーリー、TikTokの動画、トレンドのTwitterハッシュタグ、Facebookレビューなどは、製品やブランドの信頼性を高めるのに役立ちます。こうした理由から、eコマース企業は、SNSページでUGCを歓迎し、促進する必要があると言えます。

Cafe24がSNSを活用した成長戦略をサポート

Source: Gettyimagesbank

eコマースの成長は加速し続けています。今や企業は、オンラインで多くの人を引きつけ、製品を購入してもらえるようになりました。ブランドがマーケティングとセールスをデジタルに軸足を移すにつれて、多くのプラットフォームは、企業の商取引のニーズに応えることに意義を見出しています。特にSNSの大手企業は、小売事業者に新しいeコマース機能を提供するツールを着実に展開しています。

Cafe24は、SNSがあらゆる規模の企業にもたらす機会を認識できており、新しいeコマースサービスとツールの探索と活用において小売事業者をサポートする準備ができています。例えば、主要および新興のプラットフォームとの強固なパートナーシップを構築し、サードパーティの機能をD2Cストアに簡単に統合できるソリューションを開発しました。これにより、Cafe24はSNSでのUGCとインフルエンサーマーケティングを最大強化したいD2Cブランドに卓越したサポートを提供可能です。

Cafe24のパートナーネットワークには、YouTube、Pinterest、TikTokなどのSNSの大手プレーヤーが含まれています。これらの企業との提携により、小売事業者は新しいソーシャルコマースサービスを採り入れ拡張することができます。例えば、近年のD2CストアとFacebookの統合は、Cafe24とのコラボレーションの成果です。これにより、Cafe24の小売事業者は、FacebookやInstagramなどのチャネルを利用して、自社の製品やブランドをより多くのユーザーに売り込むことができます。

SNS企業とのパートナーシップにより、Cafe24はEdibot Socialなどの有益な機能を提供しています。SNS管理サービスは、オンラインビジネスのSNSチャネルを販売者のD2Cストアに統合します。これによって企業は、すべてのマーケティング活動を1か所から立ち上げて管理することができるようになり、投稿の作成とスケジュール設定、消費者からの問い合わせへの回答の自動化、個々の消費者の購入履歴の管理を行うことが可能になります。

Cafe24はどのプラットフォームにおいても、小売事業者が競争に勝つのに役立つeコマースソリューションの開発を続けています。またCafe24は主要なテクノロジー組織と提携してエコシステムを強化しており、今後もプラットフォーム上で企業をサポートし、成功するために必要なツールを提供することを目指します。

全て見る