カゴ落ちと?
カゴ落ちとは、サイト訪問者が1つ以上の商品をカートに入れたものの、購入を完了せずに離脱したケースを指すeコマース用語です。
カゴ落ちの説明
オンラインストアのコンバージョン率が購入を完了した顧客の数を計算するものに対し、カゴ落ちはその逆を意味します。つまり、カゴ 落ちは、買い物客がカートに商品を入れた後に、購入せずに脱落する頻度を測定したものです。買い物客の中には商品に興味をもってカートに入れたものの、購入プロセスを完了せず離脱してしまう人もいます。
カゴ落ちを実店舗でのケースに例えるなら、顧客がカートに商品を入れた後、そのカートと商品を置いて店を出て行ってしまうことです。eコマースではでカゴ落ちが発生するたびに、データとして収集することができます。以下は店舗のカゴ落ち率の算出データの例です。
統計によると、オンラインショッピングで注文する際に平均して88.1%の顧客がカゴ落ちに至っています。もちろん、この数値は業界によって変動する可能性があります。たとえば、小売店の平均的なカゴ落ち率は84.5%ですが、高級品のeコマースサイトの平均値は92.6%と高くなっています。これらのデータからいえることは、商品に興味をもった10人の顧客のうち8~9人が、製品をチェックアウトする前に取引から離脱しているということです。
eコマース事業者は、カゴ落ちに注意を払う必要があります。カゴ落ちは、訪問者が売上・利益をもたらす顧客に変わる際の店舗全体における効果を反映する指標になるからです。企業は、このデータを平均注文額(AOV)やコンバージョン率などの他の指標と一緒に分析して、購入に至らなかった原因を特定し、サイトを最適化することで売上を増やすことができます。また、小売事業者はデバイスの種類や地理的位置に応じてカゴ落ちのデータをセグメント化することで、顧客の行動についてより深いインサイトを得ることが可能です。
ユーザーがカゴ落ちをする理由
カゴ落ちは避けられません。これはもはや、eコマースストア、特にD2C(Direct-to-Consumer)ストアを運営するにあたって必ず通る道です。ユーザーはカートに商品を入れ、後で確認するために商品を保存したり、競合他社と価格を比較したり、単にオンラインでウィンドウショッピングを行ったりするなど、さまざまな理由でカゴ落ちに至ります。ただし、カゴ落ち率が高すぎる場合、ユーザーエクスペリエンスの低下やセールスファネルを上手く作れていないなど、購入プロセスに問題が発生していることを示唆している可能性があります。
カゴ落ちという複雑な問題に対処するには、訪問者が取引から離脱する理由の多面的な性質を理解することが重要です。Baymardの調査によると、カゴ落ちの理由として多かったのが追加費用(送料、手数料、税金)が高すぎることが挙げられます。また、長くて複雑なチェックアウトプロセスも、見込み客の購入意欲を萎えさせてしまうでしょう。アカウントの作成や会員登録が必要な場合はなおさらです。このように、店舗に対する信頼の欠如と支払い方法の選択肢が少なすぎることが、カゴ落ちの一般的な理由としてあげられます。
幸いなことにこうしたカゴ落ちの原因となる問題は、デザインの変更、ウェブサイトの最適化、およびマーケティング戦略を通じて解決することができます。チェックアウトのプロセスを合理化し、かかってくる追加費用についてしっかりと説明し透明性を高めることで、コンバージョン率を35%向上させることができるでしょう。保証やトラストシール、お客様の声、SSL証明書を導入することで、消費者からの信頼を得やすくなります。また、支払い方法の選択肢を広げることでもコンバージョン率が上がる可能性を秘めていますし、商品ページを閲覧しているだけの見込み客に対しては、パーソナライズされたカート復帰促進メールやページを閉じる際に出てくるスプラッシュページが有効です。
Cafe24 Storeで顧客獲得に向けた最適化を実現
こうしたソリューションはすべて、Cafe24の利用者であればすぐに利用可能です。小売事業者は、Cafe24 Storeからさまざまなアプリをインストールして、購入プロセスにおける障害・ストレスの原因に対処し、購買体験をスムーズかつシームレスにすることができます。例えば、Remind MeとReloadですが役に立つでしょう。Remind Meは、ショッピングカートに残っている商品についてアラートを生成します。一方で、Reloadを使用すると、小売事業者は既存の顧客にスプラッシュページを設定して呼び戻すことができます。
また、Cafe24はシームレスな決済提供のためにグローバルペイメントゲートウェイ(略してPG)とのパートナーシップを締結しています。PGを通じて、小売事業者は顧客に可能な限り一番便利な支払い体験を提供することができるのです。例えば、Cafe24とPaymentwallの最新のコラボレーションにより、Paymentwallを自社サイトに統合することが可能になりました。
Paymentwallはローカルおよびグローバルな取引に使用できる200を超える支払い方法を提供するPGです。このように、Cafe24を使用することで、小売事業者はビジネスを成長させ、競争を勝ち抜くための信頼できるパートナーを得ることが可能で、D2Cブランドは国内市場にとどまらずにグローバルな成功への道を開くことができます。