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次世代ECとなるソーシャルコマース・ライブコマース

新型コロナウイルスは、世界中の人々の生活を一変させました。様々な産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進させ、とりわけeコマースの成長を加速させました。「コンタクトレス(非接触型)コマース」において、Cafe24はコマースと小売業で起こるニューノーマルに注目しています。

Source: Gettyimagesbank

2019年末まで、実店舗は小売業の収益の柱でした。しかし、新型コロナウイルスが世界的に蔓延したことにより、人々と企業の活動場所はオンラインに移行し、予想以上に早くeコマースの成長を加速させました。
現在の予測によると、オンラインで買い物をする人の数は2021年に21.4億人に達し、2020年から9億人(前年比+4.4%)の増加となりました。このトレンドは、ネットショップの利便性の向上と、コロナ禍においてオンラインショッピングを楽しむ人が増えていることで当然のこととも言えるでしょう。

現在、企業はオンラインで顧客と接点を持ち、購入をしてもらう機会が増えています。しかし、そういった機会が増えているのはブランドだけではなく、プラットフォームも同様です。大手ソーシャルメディアはFacebookショップ、Instagramチェックアウト、TikTokのショッピング広告のようなサービスを提供しています。このようなサービスは小売事業者がオンライン上で商品を販売できる新しい機能となるでしょう。
また、モバイルアプリで利用できることでモバイルファーストエコノミーにおいて、あらゆる規模の企業のeコマースをサポートしているのです。

ソーシャルコマースTeespringの副社長でNikeでも10年のキャリアをもつベテランであるLes Green氏は、次のように述べています。「ビジネスの未来はソーシャルメディアと共にあると思います。コンテンツとカルチャーがソーシャルメディアによって成長してきたのを、私たちは既に目の当たりにしてきているように、ビジネスも同様の道をたどると確信しています。」

ソーシャルメディアのECシフト

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消費者の需要と行動の変化にともない、企業は実店舗を閉じて事業をオンライン化する傾向が強まっています。Facebookの米国中小企業レポートによると、新型コロナウイルスの流行が始まって以来、デジタルツールを利用する企業が34%増えました。多くの企業が広告を出すために、さまざまなデジタルチャネルに目を向けており、57%の企業がソーシャルメディアを使用してブランド認知度を高めています。

GlobalWebIndexによると、コロナ禍で米国の消費者の40%以上が、ソーシャルメディアにより多くの時間を費やしています。また、消費者の83%がFacebookやInstagramを利用して新しい商品やサービスに接していることから、ブランドがソーシャルメディアの中で存在感を発揮し、買い物をする中で消費者が想起しやすいという理想的な流れができています。

このような状況でCafe24は、ソーシャルメディア上のブランドコンテンツの管理に役立つツールを提供しています。Cafe24のEdibotSocialを使用すると、小売事業者はすべてのソーシャルチャネルを統合し、同時に魅力的なコンテンツを投稿することが可能です。また、投稿にDirect-to-Consumer(D2C)ネットショップへのアクセスも誘導できます。魅力的なコンテンツは、ブランドが既存顧客との関係を構築し続けると同時に、新規顧客と接するチャンスを生み出すことに貢献してくれるでしょう。

Facebookは中小企業のeコマースにおける成功をサポートしています。2億を超える企業が、ソーシャルメディア最大手Facebookを利用してネットショップを運営し、33億人の潜在顧客にアプローチをかけています。Facebookショップのアジアで唯一のパートナーであるCafe24を利用する事業者は、自社サイトをFacebookやInstagramに連動させて、海外に向けた販路拡大が可能です。一方、Facebookは、MessengerやWhatsAppを介したライブショッピングや支払いなどの様々な機能も準備しています。

消費者はソーシャルメディアを活用することで簡単に、製品やブランドについてより深く知ることができます。例えば、友達からのオススメ、レビュー、インフルエンサーの投稿をすべて1つのプラットフォームで検索できます。単に製品ブランドを見つけるだけではなく、人々はシンプルなUXを望んでいるのです。オンラインで買い物をしているときに感じるストレスを減らせば減らすほど、商品が購入される可能性は高くなります。

新しいFacebookショップでは、消費者が興味のある製品をFacebookの全プラットフォームの共有ショッピングカートに保存して、スムーズに購入できるプロセスとなっています。InstagramはShopping from Creatorsや、消費者がインフルエンサーから商品を購入できるLive Shoppingも提供しています。

このようなトレンドにともないeMarketerは、2021年の米国のソーシャルコマース売上高が34.8%増加して、360億9000万ドルになると予測しています。これは小売業の売上高全体の4.3%に相当します。

今後の主流となるライブコマース

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オンラインへシフトにともない、消費者は購買の意思決定に有益な情報を多く提供してくれるブランドを好む傾向になっています。これを受けて、企業はオンライン環境で現実世界での体験をそのままバーチャル化させるような、没入感のあるテクノロジーを採用しています。拡張現実(AR)などのテクノロジーに加えて、ブランドはソーシャルメディアプラットフォームで実施されるライブストリームが消費者の信頼と顧客関係を向上させるものと認識しています。消費者が社会との関わり方を模索している今、企業はこのことに注目しているのです。

ライブコマース市場を牽引しているのは中国です。コロナ禍であっても収益を生み出す中国の力は、世界中の注目を集めています。東南アジアでは、ECモールのShopeeとLazadaがライブショッピングで同様の成功を収めることを狙っています。Amazonは最近、欧米の消費者向けにライブコマースに取り組んでいて、2020年のプライムデーにインフルエンサーを招いて商品の販売を強化しました。ルイヴィトンのような高級ブランドや、老舗小売店のウォルマートもライブコマースに挑戦しています。ジュエリー、ファッション、アクセサリー、化粧品がライブコマースのメイン商材である一方で、家電製品、自動車、さらには農産物などの従来オンラインでは売られてこなかった商品群の売上も伸びてきています。

ライブコマースは2019年にはすでに600億ドルの規模になっており、雪だるま式に大きくなっています。ライブコマースからの売上は、2019年から2020年にかけて100%以上増加すると予想されていました。また、コロナ禍で消費者は実店舗での買い物を控えているため、市場規模は今後も拡大することが予想されます。CoresightのアナリストであるEliamHuang氏は、次のように述べています。

「コロナ禍でライブコマース市場は伸びることが予想されます。様々な分社と業界において、小売事業者たちはライブコマースを利用して、消費者にアプローチしていくと思われます。消費者はライブコマースで物を購入し、やがてその購買行動に慣れていき、最終的には依存するほど夢中になってしまうかもしれません。コロナが終息しても、ライブコマースは消費者にショッピングの楽しみや選択肢を与え続けることになると思います。」

Cafe24が支援するライブストリーミングサービスを通じて小売事業者はライブコマースに参入可能です。以前はEC事業者は複雑なプロセスや制限られたサービスを使わねばならず、個人的嗜好とブランドアイデンティティのバランスのとれたライブコマースを実現することは困難でした。Cafe24のライブコマースサービスを使用すると、ライブのスケジュールを調整し、注目の製品リンクを入力さえすればライブコマースを開始することができます。また、リアルタイムでデータ連携が可能となり、クリック数回で多数の製品を表示し、ライブイベントの管理やライブ中にプロモーション特典を配布することもできるのです。

ブランドを進化させるインフルエンサー

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ソーシャルメディアを活用したライブコマースが浸透するにつれて、目の肥えた消費者はより洗練されたコンテンツを期待してくるでしょう。最近では、ナノインフルエンサーとマイクロインフルエンサーは、少ないオーディエンスに配信しているものの、その場での関与度・コミットメントが高いため、ブランドへの貢献度が高いとされています。

Influencer Marketing Hubによると、新型コロナウイルスは2020年を通じてインフルエンサーのキャンペーンの数に影響を与えました。企業がソーシャルメディアに軸足を移すにつれて、インフルエンサーマーケティングは第3四半期に2,163回、第4四半期に2,901回に増加しました。インフルエンサー主導のライブストリームの視聴者数も増加しています。The Lipstick Kingとしても知られる人気のライブストリーマーJiaqiLiは、毎晩200万人の視聴者数を誇っています。直近では彼の月間視聴者数は8億3900万人にのぼります。

マーケティングにおいて、インフルエンサーを頼っているのはブランドだけではありません。大手ソーシャルメディアは最近、eコマースの新機能をリリースする前に、まずはインフルエンサーやクリエーターと組んでテストをしています。Instagramは、インフルエンサーとクリエーターを探して、新しいIGTVとリールのショッピング機能をテストしました。TikTokは購買につながる動画広告を同様の方法でテストしています。

コロナ禍で企業はマーケティング活動と投資を見直しましたが、専門家は、インフルエンサーと協力することが、ニューノーマル時代に適した企業戦略だと考えています。SocialPubliのCEOであるIsmaelEl-Qudsiは、次のように述べています。「インフルエンサーと提携することで、ブランドはより強力なつながりを築き、潜在顧客や既存顧客の日常生活に入り込む方法を見つけることができます。企業は、インフルエンサーマーケティングによって、ポジティブなブランドイメージを維持し、認知度を高めることができます。

また、コロナ禍の困難な時期に新規顧客にもアプローチすることが可能です。インフルエンサーにリソースを割くことで、企業は消費者と永続的なつながりを築く可能性を高められるでしょう。新型コロナウイルスよりもこちらの方が大きなインパクトをもつかもしれません。」

変改の激しい小売業の未来

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ブランドにとって、変化するeコマースの状況を常に把握することが非常に重要です。ソーシャルメディアがいかに社会的に不可欠なものになったかを考えると、ソーシャルコマースとライブショッピングへのシフトはますます加速するといえます。新しい機能、戦略、テクノロジーを迅速に採用できるブランドは、成功を手にする可能性が高まるでしょう。

ビジネスにおいてスピードを保つことの重要性は、ブランドだけでなくプラットフォーム側にもいえることです。消費者と企業のオンラインシフトにともない、ソーシャルメディアも消費者の行動の変化に適応する必要があります。TheDrumでは、商品の見つけやすさと購買意欲が、すべてのソーシャルメディアで重要になっていて、ソーシャルコマースのトレンドを後押ししていると指摘しています。消費者はソーシャルメディアを利用してただ商品を検索するだけでなく、購入の意思決定をする際に購入者やインフルエンサーの投稿から情報収集をすることにも熱心です。

Cafe24は継続的な技術開発、連携企業とのパートナーシップを強化し、高度なシステム提供に力を入れています。これにより、より多くの小売事業者がCafe24のプラットフォームを活用し、トレンドを把握できるようサポートしています。Cafe24のECプラットフォームとFacebookショップの連携により、小売事業者は効率化向上を実現するとともに成功に向けたオンラインビジネスを目指すことができます。

① パンデミックの中で生まれる新しい経済
② オンラインショッピングではAR・VR体験が主流に
③ パーソナライズが今後のコンタクトレスコマースの要に
④ 越境ECに成長機会を見出す小売事業者たち
⑤ 次世代ECとなるソーシャルコマース・ライブコマース
Cafe24とのパートナーシップが事業者成功のカギ