ショッパブルコンテンツとは、SNSの投稿・画像・動画・広告など、消費者がクリックして商品を購入することができるWebコンテンツのことです。
従来のコンテンツvsショッパブルコンテンツ
ブランドは、商品を紹介する様々な形式のデジタルコンテンツに、ハイパーリンクや商品タグを追加し、商品詳細や価格およびその他の商品情報を掲載することができます。そうしたタグがショッパブルコンテンツを作り出し、消費者に購入を促します。
従来のコンテンツとショッパブルコンテンツの最も大きな違いは、ショッパブルコンテンツには商品タグが含まれているということです。ショッパブルコンテンツは、消費者が、SNSの投稿・ブログ・写真・動画・広告などに掲載されている商品やタグをクリックして、商品ページに移動、もしくは商品をカートに入れることができます。
SNSやオンライン上の動画コンテンツ内で一般的に見られるショッパブルコンテンツは、オンラインショッピングを便利なものにしてくれます。そのため、16歳から64歳までの消費者の25％以上が、SNSで買い物を始めているのです。ショッパブルコンテンツは、1つのチャネルでブランドの発見と購入の段階を設けることで、購買プロセスを合理化します。ショッパブルコンテンツを通じて、消費者は自分の個人的なフィードで記事、写真、動画をリラックスして閲覧しながら、欲しい商品を即座に購入することができます。こうした理由から、ショッパブルコンテンツを導入しているブランドは、強力なビジネス戦略を手にしているといえるのです。
ショッパブルコンテンツのメリット
米国のソーシャルコマースの売上高は、2023年までに1億ドルを超えるといわれており、ブランドがSNSのトレンドの波に乗るよいタイミングとなっています。ショッパブルコンテンツをブランドのデジタルマーケティング戦略に組み込むことで、以下の通り多くのメリットを享受できます。
- 購買プロセスの短縮：ブランドは、消費者が欲しいときに欲しい場所で欲しいものを入手できるように支援することができます。ショッパブルコンテンツを活用することで、購買プロセスは、コンテンツから商品、カート、支払い、さらに短い場合にはコンテンツからカート、支払いへと購買プロセスを進めることができます。
- 顧客体験の向上：世界のインターネットユーザーの約45％が、SNSを利用して商品を検索しています。小売事業者はショッパブルコンテンツを作成することにより、消費者がカートの放棄・離脱につながるようなストレスを最小限に抑え、顧客体験を向上させます。
- ブランドロイヤリティの向上：ストーリーテリングは、ブランドと消費者の間に信頼とロイヤリティを築く際に有効です。ショッパブルコンテンツは、ブランドのストーリーを紹介し、顧客体験を人間味あふれるものにすることで、商品の価値をアピールします。
- コンバージョンレートの向上：小売事業者は、コンテンツからカートへ直接遷移できるリンクを提供することで、より多くのトラフィックを促進することができます。また、ターゲットを絞ってパーソナライズされたショッパブル広告により、コンバージョンレートを上げることが可能になります。
- より測定可能なインサイト：どのコンテンツが売上につながったのか追跡しやすくなります。ブランドはクリック率を確認し、コンバージョンレートを計算して、ROIを改善するために必要な改善点を確認することができます。
ショッパブルコンテンツの種類
ショッパブルコンテンツは、顧客エンゲージメントを高め、購入を促進することで、ブランドの展望を変えることもできます。ブランドのデジタルマーケティング戦略の一部としてショッパブルコンテンツを活用するには、次のような方法があります。
- SNSの投稿とブログ：Twitterの短い投稿から長文の記事といった幅広い形式で、小売事業者は潜在顧客に価値のある有益なコンテンツを配信できます。テキスト投稿にショッパブル機能を追加すると、消費者は商品ページに直接アクセスできるようになります。Cafe24の販売者は、消費者を投稿からオンラインストアの決済ページに移動させる[今すぐ購入]リンクを提供するSmart Modeを活用してショッパブルコンテンツを実現可能です。
- 画像：ショッパブル画像は、画像内に表示されている商品のショッピング機能と統合したものです。InstagramやPinterestなどのビジュアルコマースプラットフォームを通じて、小売事業者は商品ページにリンクするショッパブルコンテンツを投稿できます。
- 動画：Wyzowlの調査によると、84％の消費者がブランドの動画を見た後に商品を購入しているとのことです。動画にもショッパブル画像と同様に、消費者を商品ページに誘導する商品タグを含めることができます。また、別オプションになりますが、Cafe24のライブストリーミングサービスを活用すれば、実店舗でのやりとりに近いような購買体験を提供できるため、双方向のコミュニケーションが可能なライブの提供が可能です。
- 広告：オンライン広告は、その主目的が売上を上げることなので、本質的にはショッパブルなコンテンツといえるでしょう。広告は、動画と画像を組み合わせることで、消費者の関心を引き付けることができます。他のショッパブル投稿と同様に、消費者は広告から直接商品を購入することができるのです。ショッパブル広告を戦略に導入したい小売事業者は、Cafe24の広告制作チームがサポートいたします。Cafe24の広告制作チームは、様々なチャネルで幅広い種類の広告を制作・運用してきた経験があり、広告キャンペーンを企画するための支援をすることができます。
- ソーシャルショッピング：単なるショッパブルな投稿にとどまらず、今やSNSチャネルはソーシャルコマースのプラットフォームへと進化を遂げました。具体的には、商品タグに加えて、一部のSNSプラットフォームには、D2Cブランドのサイトと統合できるオンラインストアフロントが備えているものもあります。ブランドはこれらのプラットフォームを活用し、単一のチャネル内で購買プロセスを完了させることができるのです。
Cafe24がショッパブルコンテンツの統合に対応
小売事業者は、Cafe24の幅広いソリューションを活用し、ショッパブルコンテンツのメリットを享受することができます。Cafe24は、小売事業者が変化するオンラインショッピング環境と消費者行動に対応するのに役立つツールとサービスを提供するよう努めています。
SERA（Specialized and Enhanced Realtime Admin）は、消費者インサイトを収集し、顧客の行動分析を行うので、ショッパブルコンテンツに載せるべき商品を特定する際に有益です。ブランドは、消費者がどの商品を検索し、閲覧しているかを特定した上で、ショッパブルコンテンツを作成できるので、消費者からの関心と売上をさらに高めることができるでしょう。
また、Edibot Socialを活用してブランドのさまざまなチャネルを統合することで、SNSマーケティングの取り組みを集約することができます。このツールはD2Cブランドのサイトにリンクしており、SNSに商品や詳細を投稿するためのシームレスなソリューションを提供してくれます。小売事業者は、幅広いSNSチャネル用に最適化されたテンプレートを利用できるので、魅力的なショッパブルコンテンツを作成するハードルはより低くなるはずです。
さらに、Cafe24のMeta、TikTok、YouTubeなどとのパートナーシップにより、小売事業者は、競合他社に先んじて、新しいソーシャルコマース機能にアクセスできるようになります。Cafe24と提携する多くのプラットフォームが開発を続け、オンラインショッピング機能を追加していくのに伴い、Cafe24の利用者であるD2C小売事業者は、ショッパブルコンテンツを活用して戦略を革新することができるのです。