O2Oとは、オンラインからオフライン、またはオフラインからオンラインへの移行を意味し、ネットショップと実店舗を連携させた購買活動の促進を指しています
オフラインとオンラインの長所
O2Oは、オンライン取引と実店舗を統合することで企業の売上とユーザーのショッピング体験を向上させます。
「オンライン・ツー・オフライン(Online to Offline)」は、デジタルから実世界への移行を指しています。オンラインをきっかけに、実店舗を訪れるよう消費者の購買活動を促進させる施策でもあります。例えば、ネット広告をみたユーザーが欲しい商品を実店舗で購入する場合、このパータンに当てはまります。。
また、消費者が商品の受け渡しに店舗利用と並行してオンラインで決済や返金処理を行うこともあります。
一方で、「オフライン・ツー・オンライン(Offline to Online)」とは、実世界からオンラインへの移行を指します。これは、オフライン要素がユーザーにデジタルで旅を続けるよう仕向けることで起こります。ユーザーはアプリケーションやWebサイトなどオンラインを通じて、商品を閲覧し続けたり実店舗以外でも商品購入ができるようになります。商品タグに印字されたQRコード、実店舗で提供されたQRコードなどもオフラインからオンラインへの移行を促す要素です。
O2Oは、ネットショップと実店舗双方で消費者がシームレスに購買体験ができる仕組みを提供しています。これにより、消費者はネットとリアルのどちらかを離れても買い物を楽しむことが可能になります。
小売業の未来「O2O」
小売業界は大きな革命の瀬戸際に立たされています。従来の小売業者は顧客の行動履歴データ取得に苦労したことに対し、ECサイトは新たな価値を見出しています。このような変化は、消費者の行動や期待、考え方の変化に対応するもので、この二つのビジネスモデルの融合は、小売業とeコマースの未来を形作ります。
近年、多くの実店舗ブランドが売上げ向上を図るため自社製品をオンラインで販売しています。ウォルマートの場合、2010年よりデジタル販路拡大を目指し、EC事業者やスタートアップ企業の買収に力を入れています。
興味深いことに、同様の動きがほかでも起きています。いくつかのEC発ブランドは、顧客によりダイナミックな体験を提供するため実店舗拡大を行っています。
アマゾンは、「ホールフーズ(Whole Foods)」と約500店舗を140億ドルで買収し、EC発アイウェアブランド 「ワービーパーカー( Warby Parker)」は2010年にアメリカとカナダに実店舗をオープンしました。
また、O2O戦略に取り組むブランドは、対話型テクノロジーを採用し、顧客体験を最適化できるデータを使用することで新たなショッピング体験を生み出しています。
シームレスなO2O戦略を目指すCafe24
越境ECプラットフォームCafe24は、連携企業と共に在庫管理システムやPOS(Point of Sales)統合などのO2O戦略を構築するため様々なサービスを提供しています。さらに、API(Application Programming Interface)を公開し、外部デベロッパーと協業し、176万人事業者へO2Oソリューション提供に力を入れています。