オートスケールは、サーバー負荷に応じてウェブサイトに割り当てられた計算資源（コンピューティングリソース）を自動的に調整するテクノロジーです。
未来のECサイトにも対応
ウェブサイトは、eコマースビジネスの最も重要な資産の1つです。顧客が訪れ商品購入するネットショップフロントとして機能します。したがって、企業のデジタル・インフラストラクチャーが最適に機能し、特にトラフィックが多いときはいつでもアクセスができることは不可欠です。
サイトの速度低下やクラッシュする一般的な理由の1つは、トラフィックを処理できないことです。ECサイトで販売イベント開催、積極的なマーケティングを実施など、市場で注目を集めることでトラフィックが急増する可能性があります。
オートスケールのテクノロジーは、ECサイトへのトラフィックが急増した場合でも、自動的に認識して常にベストな状態で表示されることが保証されます。さまざまなトラフィックレベルとユーザーアクティビティに対応するようにサイトの容量を調整します。ボリュームが大きくなると、オートスケールによりリソースが追加され、必要なパフォーマンスが維持されます。またトラフィックが軽減されると、追加されたリソースは削除されます。
オートスケールは、垂直スケールまたは水平スケールを実行します。垂直スケールでは、インフラストラクチャーは容量を増減するためにスケールアップまたはスケールダウンします。一方、水平スケールを使用すると、インフラストラクチャーをスケールアウトまたはスケールインでき、それぞれコンピューティングリソースを追加または削除できます。
オートスケールには、3つの方法があります。
- スケジュールされたオートスケールにより、ユーザーは1日の特定の時間にサイトの必要な最小容量と最大容量を設定できます。
- リアクティブオートスケールは、スケーリングメトリックの定義済みのしきい値に従って設定できます。
- 予測オートスケールは、サイト上の既存のデータに基づき需要を予測します。
ECビジネスでのオートスケールのメリット
ECサイトにオートスケールを実装すると、企業に多くのメリットをもたらします。１つ目のメリットは、繁忙期でも常に安定したアクセスを保証します。２つ目は、トラフィック量に関係なくサイトがクラッシュするのを防ぎます。
オートスケールは、サイトを管理するための費用対効果の高い方法でもあります。企業のコンピューティングリソースは多くの場合、サイトの現在の需要レベルと一致しています。オートスケールは数分で実行され、必要に応じて追加の容量を提供します。トラフィックの急増が収まると、割り当てられた容量は即座に通常のレベルに戻ります。
クラウド上でサードパーティーのインフラストラクチャーを使用している企業は、未使用の容量にお金を払う必要はなく、使用した正確なリソースに対して追加のコストを費やすだけです。独自サーバーを所有しているユーザーは、負荷が低いときにサーバーをスリープ状態にすることで電力コストを削減できます。2014年にFacebookは、オートスケール負荷分散テクノロジーを使用して節電を行うと報告しました。
多くの大手テクノロジープロバイダーは、ユーザーにオートスケールソリューションを提供しています。これらの企業には、AmazonのWeb Services、MicrosoftのWindows Azure、OracleのCloud Platform、そしてGoogleのCloud Platformなどがあります。
自動化で対応するCafe24
Cafe24には、オンラインビジネスの高まるニーズに対応する大規模なグローバルインフラストラクチャがあります。 ECプラットフォームを使用するD2Cブランド事業者に、最大容量、高速処理、信頼性の高い操作を備えたオートスケールサービスを提供します。このサービスにより、企業はECサイトに最適なインフラストラクチャーを使用できます。予期しない訪問者の急増と注文の流れにリアルタイムで対応します。
Cafe24のオートスケールソリューションは、ウェブアクセラレータを使用してトラフィック分散プロセスを完全に自動化します。これには、179万を超えるECサイト運営から蓄積されたビッグデータを利用しています。
Cafe24のオートスケールサービスは自動化されているため、事業者はそのメリットを無料で利用することができます。物理サーバーのオートスケールにより、Cafe24のプラットフォーム上のECサイトは、大量の注文と大量の訪問者のトラフィックに迅速かつ簡単に対応できます。あらゆる規模のビジネスに利用できることで事業者は、大勢のユーザーを対象に対応能力を気にすることなく、大規模なマーケティングと販売イベントを行うことができます。