3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)は、物流サービスを提供する企業などを指して使われます。
3PLの仕組み
3PLプロバイダーは、輸送、倉庫保管、在庫予測、注文管理、梱包、貨物輸送を含むサプライチェーン管理を処理するためのサービスを提供しています。多くの企業は、業務効率化やコスト削減を行いビジネスに集中するため3PLを利用しています。
例えば、アパレル小売業者の場合、デザイナーや制作担当者は雇っても膨大な在庫や注文処理を担当する従業員や設備がないケースがあります。小売業者は独自の物流インフラを構築する代わりに、業務をアウトソーシングすることができます。3PLには、ネットショップの注文管理、貨物輸送、在庫保管が可能なフルフィルメントセンターを備えています。
アパレル小売業者は、サプライチェーンマネジメントを外部に委託することにより、デザインと制作などコア業務の効率を図ることが可能となります。これらの特性は、オフラインおよびオンラインのチャネルからの注文を処理するためのリソースを持たない「ダイレクト・トゥ・コンシューマー(D2C) 」にとって非常に重要です。
過去10年間における3PLは、ローカル市場からグローバル市場へとサービス範囲を拡大してきました。最近は世界中でオンライン取引がさらに増えていて、企業のECシフトが加速しています。一方、効率的な配送と手頃な価格を提供する3PLへのニーズも増えています。
ECにおける3PLの重要性
3PLサービスを利用する理由は、固定費の削減とビジネスアジリティの向上です。企業は、さらなる成長に向けて独自のロジスティクスインフラを構築し、ブランド価値を高めることができます。
グローバル展開を目指す企業には海外フルフィルメントネットワークが必要で、3PLは税関や関税を通じてシームレスに出荷を行うことで越境ECも可能になります。また、納期を短縮して配送コストを削減し、最終的に顧客満足度を向上させることができます。
小規模なECブランドからアメリカフォーチュン誌の「フォーチュン500(Fortune 500)」にランクインする企業まで、多くの企業が3PLサービスを利用しています。サプライチェーンコンサルタント会社のアームストロング & アソシエイツ(Armstrong&Associates)のレポートによると、フォーチュン500企業における3PL利用率は、2001年に46%から2017年に90%まで増えています。
単一製品から多様な品揃えであれ、一度限りの購入、サブスクリプションなどさまざまな業界で効果的にロジスティクス業務をアウトソーシングできます。これらの業界には、アパレル、アクセサリー、ヘルスケア、雑貨、電子機器、コスメなどがあります。
ECビジネスに最適化されたCafe24の3PL
越境ECプラットフォームCafe24は、パートナー企業と連携しスタートアップから大手まであらゆる規模の企業に3PLサービスを提供しています。事業者は、ネットショップと互換性のあるシームレスな物流サービスをはじめ、製品の集荷や検品などのサービスも利用することができます。
Cafe24の3PLサービスは、越境ECを検討するD2Cブランドのビジネス成功や拡大をサポートします。